2023年度南関東公営競馬
重賞レース回顧 《4月》
4月5日クラウンカップ(SⅢ)
川崎1600m
優勝馬:ポリゴンウェイヴ
  京浜盃はよもやの7着敗退のポリゴンウェイヴが連闘で挑んだクラウンカップ。手替わりもあって実績を考えればうまみ十分の3.1倍。左回りの1600mへ条件が好転し、行きっぷりも戻って着差以上の完勝といえる。羽田盃へ向け一走余計に走ったわけだが、この好走がさらなる上積みを引き出す可能性も。盛岡・JRAでの経験が生きているナイトオブバンドが最速の上がりを繰り出し2着。先日のサンタアニタダービー2着マンダリンヒーローと同じシャンハイボビー産駒で、大きな舞台で躍動する力を持っている。
4月12日マリーンカップ(JpnⅢ)
船橋1600m
優勝馬:ペルアア
  短距離で逃げていたチェイスザドリームがハナに立ち、ペルアアは番手から。条件クラスを連勝していて勢いに乗っているとはいえ、初めての交流重賞、ナイターで課題はあったが、スムーズな折り合いから逃げ馬を交わして直線独走の5馬身差は新星誕生といえるインパクト。2着レディバグはJRAでは入着も厳しい成績だが、交流重賞なら着は拾える力はある。ただし、ワンパンチ足りない現状をどう打破するかが課題。スタートでのミスは痛かったナンヨーアイボリーは3着。やはり左回りベストの印象。
4月19日東京スプリント(JpnⅢ)
大井1200m
優勝馬:ギシギシ
  ゲートが開くとギシギシはすでに他馬より1馬身リードの好スタート。サウジアラビア遠征から帰国初戦のリュウノユキナは最内枠で道中はロスなく進めたが、直線では前がふさがるも少々強引ながら外へ持ち出して鋭く伸びた。一昨年1着、昨年2着と相性のいいこのレースで弾みのつく重賞勝利。逃げたギシギシと競り合う格好で早めに抜け出したケイアイドリーが2着。直線猛追のオーロラテソーロが3着。
4月20日ブリリアントカップ(SⅢ)
大井1800m
優勝馬:ランリョウオー
  昨年秋以降不振に陥っていたランリョウオーが復活のV。やはり中距離での安定感はさすがのモノで、リズムよく走れればこのくらいのパフォーマンスはみせられる馬。中距離王道路線を進むようなら中央馬撃破の可能性も十分。スワーヴアラミスは追いづらそうな面をみせつつしっかり伸びて2着。JRA時は重賞3勝マークも転入後は今回含め2着が2回。内にササる面がみられるし左回りの重賞で狙いたい。タイムフライヤー、デュードヴァンが3、4着と頑張っているが、ともに1800mはいくぶん長い印象。マイル重賞で見直したい。
4月26日しらさぎ賞(SⅢ)
浦和1400m
優勝馬:スティールルージュ
  先行馬がそろった一戦だったが、2番枠を活かしてマイペースの逃げに持ち込んだスティールルージュ。後続のプレッシャーもあったが、直線ではさらにひと伸びで2馬身半差の完勝。水の浮く不良で後続の追い上げが苦しい馬場状態も味方した。パワースレイヴは外枠から果敢に先行し粘り込む。まだ一線級との経験がなく、それでも2着は立派。人気のグランパラディーゾはやはり57キロが影響した。勝ち馬向きのレースになってしまい持ち味が発揮させず。
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