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 今夏もギャンブル絡みの話題がいくつかあったけど、筆者が注目しているのは“18歳”と“カジノ”。

 各種報道によると、喫煙や飲酒、ギャンブルの対象年齢を「18歳以上」に引き下げることに反対する団体は多い。厚生労働省に意見書も出したとのこと。

 「いろいろなリスクを高める」は納得。とはいえ、コッソリ飲んだり吸ったり打ったりした人はたくさんいるはず。身に覚えがありますね、皆さん(笑)。でも、何というのかな、少し高めの線引きは必要だと思う。子供にとって“やっちゃイケナイ”と“構わないんだ”は大きな違い。本来、そういうことに縁が遠くていい人種まで悪習慣に染まってしまう気がする。

 選挙権年齢の引き下げに関しては別の観点からやはり反対。18歳といえば、大半の人が高校3年生。同じ教室の中で選挙権のある生徒、ない生徒が誕生日で分かれるのはいかがなものか。タバコや酒はOKになったとしても、制服着用時は禁止とか(たとえ実効力が小さくても)校則で縛ることはできるが、公平を期して選挙に行くな、とはならんでしょ。大人の決めごとに従う高校生諸君も大変だねえ

 ワシの感覚では、年齢引き下げより年齢による設定変更。25〜69歳が3票、20〜24歳と70歳以上は2票にすれば、現役世代の意見がより反映されやすくなると思っている。うち1票は“マイナス”で使えるようにして(!)。

 年寄りを排除しろってわけではなく、年配者は世俗から離れて好き勝手に発言すればいいの。もちろん、秀逸な意見も多数。で、それを尊重しつつ、今後のことを決める主力は現役社会人としておけばエエと感じるが、どうかな? まあ、法律絡みだし、そんな風になることは、まずないだろうけど。

 カジノ。「統合型リゾート(IR)整備推進法案」(カジノ法案)を、今国会で成立させるのはやめたみたいだね。

 ギャンブル依存症対策などが不十分で、与党サイドの意見もまとまっていない。まあ、妥当なところだろう。安保法案に比べれば、そりゃあ、ウエイトが低いから、

 ギャンブル全般は、国際カジノ研究所所長の木曽崇さんのブログに詳しい。ワシのようなザッパク頭脳ではない人が書いた文章なので、読みやすくて参考になる。

 ギャンブル依存症と聞くと、競馬新聞を作って生活している筆者は複雑な心境になる。バクチでダメになった人、知らないわけではない。日本人のギャンブル依存症患者の大半はパチンコとパチスロが原因というデータを見ても、あっちの業界の知り合いの顔が浮かんだりする。確かにリーチアクションの演出など、遊戯者をハメようという意図が感じられる仕掛けはあるが、どんな業種だって顧客をリピーターにすることを考える。一方的に悪とは言い切れない。

 カジノに関しては、その善悪より、日本で受け入れられるかどうかを考える。

 バカラで初手に1万円で3連勝なら最大8万円に膨れ上がる。魅力的というか、一歩間違うとアブナイ。競馬で3レース連続的中で7万円勝つの、そんなに簡単ではない(少なくともワシはそうです)。お遊びのチンチロリンが100円麻雀よりはるかに危険なのは、やったことがある人ならみんな知っている。進行の速いテーブルゲームって油断すると……なんだな。ハマりやすい。だから何億もヤラれる。

日本にはパチンコ屋があるから、スロットマシーンみたいのはダメかもね。しかし、レートが違えば……。何てことをつらつら考えながら、かなり先(少なくとも2020年の後)の話。統合型リゾート(もちろんカジノ併設)が決まったら、いろいろ対応しないと。



(つづく・不定期更新)



〜 あとがき 〜

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 取り急ぎ、2本立ての簡易版で。そろそろ更新しないと、怒られちゃいますからね。

 今回もたくさんの方のお世話になりました。この場を借りてお礼を申し上げます。



(2015年9月11日)


【プロフィール】
田所 直喜(たどころ なおき)
 1964年(昭和39年)6月10日生まれ。
東京都国分寺市出身、今も在住。
1989年(平成元年)4月1日、日刊競馬新聞社入社。
本職は中央競馬担当の編集記者。
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