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   第32回 「それぞれの挑戦」

 2月某日、某所で密度の高い宴会が催された。筆者以外のメンバーは、弊社の佐瀬幸司(船橋TM)、市川俊吾(大井TM)、競馬ブックの湯本真治さん(川崎TM)、大木尚文さん(大井TM)、そしてケイシュウNEWSの八重樫英貴さん(取材兼任の編集記者)夫妻。

 女性は八重樫夫人として、あとは誰が誰だかあえて説明しないでおく。だって……テレビを見れば分かるから。全員解説者なので、担当の日に東京MXテレビかスカパー!の中継で確認しませう。各場のパドックに行けば、いるしね。いずれも夜討ち朝駆け、南関東最前線の猛者。この日もいろいろ話を聞けたのだが、中央編集の筆者は、やっぱりこの話題に持っていく。

(たど) 「フェブラリーSに出るハッピースプリントって、どうなのかな〜。今回の舞台は東京のマイル戦。適性、どう思う?」

(大木) 「アッミラーレ産駒。血統からも1600mは悪くないでしょう。チャンスはあるはずですから、取材に来てください」


 大木さんは大井時計班トラックマン。同じ立場のヤツがニヤニヤしている。 
(市川) 「追い切りは18日の水曜、朝2時半の予定です」


 ん〜〜、今回は遠慮しとく。とはいえ、追い切り取材は本職の彼らに任せるとして、レース前に顔は出すべきだろうな。ハッピースプリント陣営の森下厩舎はもちろん、好事家としては大井の関係者にフェブラリーSの確定メンバーと枠順を見せて反応を……。となると、21日の土曜早朝が一番良さそうだ。

 「何なら、調教開始前に大井の記者席で寝てもいいですよ」と水を向けられたが、家庭の事情もあるので(笑)、一旦地元に帰って国分寺終電発で大崎の会社経由、競馬場行きにした。

18日の午前2時半に追い切りを済ませたハッピースプリント。21日は少し遅めの登場で4時ぐらいだった。本番前日の土曜日。控えめは当然だが、GTゼッケン「15」を装着してスピード感のある走り。記者席にいる市川に聞くと「上がり3ハロン47秒ってところです」。時計にはならなかったものの、意欲的な調整に見えた。




 管理の森下淳平調教師。

「フェブラリーSは昨年の時点で視野に入っていました、2000mは少し長い。1600mの方が向くと思います」

 それであの強さ。東京ダービー(大井2000m)は後続に4馬身差で快勝している。


 当時、2着に食い下がったスマイルピース管理の佐野謙二調教師(写真左)とツーショット。今回の大井代表はハッピースプリントだが、佐野師も密かに闘志を燃やしてい……ますよね、先生。スマイルピースの次走は隅田川オープン(3月17日、大井1600m)の予定。



 森下師に今後のローテーションを聞くと、

「5月のかしわ記念(船橋)を予定しています。秋は南部杯(盛岡)を……」

 おっ、帝王賞よりもマイルGT格を意識している。とはいえ、表情に気負いはない。特に他馬をマークすることもないという。

 「力を出し切ることが第一。できれば、外に持ち出しやすい枠を引きたかった」

と言う森下師だが、前に行きそうな2頭(コーリンベリー、コパノリッキー)より外枠になった土曜版の日刊競馬を差し出すと

「そうですね。はさまれるのは困るので良かったです。とにかく、内で包まれて不本意な形になるのだけは避けたいです。外めをすんなり追走なら」

 東京大賞典は、2着コパノリッキーと0秒6差の4着。距離短縮で差が詰まるのか、あるいはそれ以上の……。興味深い2月22日、15時40分である。
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