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   第29回 「笑顔でピース!」

 8月13日(水)は盛り上がったの〜。

 第48回黒潮盃(大井1800m、SU)。スマイルピース(3歳牡)が1番人気に応えて完勝した。最後は持ったまま。6月4日の東京ダービーではハッピースプリントに4馬身差をつけられたが、南関東3歳bQの座を確保。勝ちっぷりから見ても、今後が楽しみである。




 レース直後、表彰式に臨む前の田中正人調教師補佐(右)と太田篤調教厩務員。

 「佐野厩舎、初めての重賞制覇。やっと勝てました」と、ホッとした表情の田中調教師補佐。ピースサインの太田調教厩務員もうれしそうだ。

 太田君は、2歳時の昨年末からスマイルピースの能力を高く買っていた。当時は道営(2、1、3着)から転入して大井で1、2着。まだ重賞うんぬんという感じではなかったが、

 「これは走る馬。乗り味が半端ないっすよ」

 と少々イレ込みぎみに話していた。そうか、カイロス(現在は骨折休養中)以外にも注目馬がいるんだな、と思って聞いていたが、いや〜、本当に強くなった。

 門別では480キロ台だったのが、黒潮盃当日は510キロ。しかも、1週前の調教が5Fから60秒3−48秒4−36秒4(強めに)、直前追い切りが61秒3−49秒1−36秒8(一杯追)。これだけやって馬体増(2着の前走、東京ダービー当日は504キロ)は、充実している証である。

 今回の最終追い切り直後(9日)、太田君は「競馬ですから」と前置きしながら、「スマイルピースに並びかける馬、いるんですか?」と。体重の軽い楢崎騎手が乗ったとはいえ、12秒2−12秒3で無理なくラップを刻んだ担当馬を見て自信を深めたようだった。

 オーナーの和田博美さんは誇らしげ。「南関東重賞を勝つことにこだわっています」と語っていただけに、愛馬の優勝によって8月13日は忘れがたい日となった。

 佐野謙二調教師は少し堅めの表情。「喜んでばかりもいられません。ゲートのこともありますから……」と常に先を見ている。




 写真は東京ダービー前のゲート試験の様子。どんどん強くなっているが、黒潮盃でもスタート前に立ち上がって一瞬ドキリ。これから克服すべき課題である。

 「重賞もC3も、1勝は1勝。日々努力して、地道な積み重ねが大切です」

 もう次の戦いは始まっている。次回大井開催は8月25日(月)から。今年の中央競馬(東主場)は中山改装の影響で新潟開催が長く、10月5日まで。首都圏で人馬の息吹を感じるには南関東4競馬場が最適だ。大井・川崎・船橋・浦和。ぜひご来場ください!  


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