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   第25回 「市川TM、オフト伊勢崎に出撃!」

「田所さ〜ん、一緒に伊勢崎に行きましょう」

 大井担当の市川俊吾TMから声をかけられた。群馬県の伊勢崎、4年ぶりだな。前回は2009年8月夏、ベストマッチ・オブ・ザ・イヤーに選ばれた優勝戦。一旦抜かれた早川清太郎が、高橋貢が滑ったワンチャンスを生かして抜き返すという大興奮の展開だった。人間、あきらめたら終わり、ということ。観戦直後も、実にいいものを見たと思ったが、オートの年間最高レースの現場にいた幸運に感謝した。

 伊勢崎オート。20代後半から30代前半、15〜20年前によく通った思い出深いレース場である。田代祐一と高橋貢の“伊勢崎bP交代劇”の瞬間も、ナマで見ている。何しろ弊社、2008年までオートレース専門紙「日刊オート」を発行していた。オート好きがそろった社内でも、こと伊勢崎に関しては……。

(市川)「何、ブツブツ言っているですか〜。仕事ですよ、仕事」

 6月25日、市川TMはオフト伊勢崎で場内解説をすることになっていた。オフト伊勢崎は、伊勢崎オートレース場内にある南関東競馬の場外馬券発売施設である。もちろん日帰り。月曜日は早朝の調教取材に加えて、レース(大井2日目)が始まった後はМXテレビの解説。その翌日だから、かなりハードだ。

 火曜日か。編集部中央課の筆者の場合、比較的無理なく行くことできる。大井メインは、優駿スプリント(大井1200m、SV。優勝賞金1200万円)。本来なら競馬場で見届けるのが筋だが、オフト伊勢崎取材の絶好の機会。是非とも乗ってみたいモノもあるからね(?)。

 本番が現場ではないので、事前取材をしておこう。どのタイミングかな……と考えていたら、

「先生に聞いたところ、追い切りは20日(木)の午前4時来なきゃダメです。オトコを見せてください!」

 あのね〜、水曜も木曜も編集部勤務のワシ、いつ寝るの? とはいえ、やっぱり行くしかないぞ、これは。まあ、本当の難関は何かとウルさい家人なんぢゃが(笑)、うまく丸め込んで脱出ぢゃ。

 19日は早めに都下国分寺まで帰宅して、20日午前0時3分の東京行き終電に乗って“出勤”。3時すぎまで会社で仕事をした後、タクシーで品川区勝島にある大井競馬場に向かった。品川区大崎の弊社から直線距離で約3キロ。割増料金でも2000円ぐらいで着く。

 3時45分、記者席に到着。調教時計を取る市川TMの横に座って、まず情報を仕入れた。何か異変があったかと聞くと、騎乗予定の楢崎騎手が調教中に落馬して骨折。“ポスト戸崎”の南関リーディング首位、御神本訓史騎手が騎乗する可能性があるという。

(市川)「あっ、馬場入りしましたね。ここにいるより、先生と一緒にスタンドで追い切りを見た方がいいでしょう」

(たど)「そうだな。じゃあ、下に降りるよ」

 福山の怪物、カイロス(牡3歳、佐野謙二厩舎)。レースは大井転厩後も中継でしか知らない。走る姿をナマで見るのは初めてだった。




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