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   第24回 「ひたちなか&木更津」

 5月12日(日曜)、今年2回目の『J−PLACEひたちなか』に行ってきた。

 J−PLACEは地方競馬共同トータリゼータシステムを使用して、JRAの勝馬投票券の発売・払戻を実施する地方競馬施設。2013年4月現在、北海道に16箇所など、全国に24箇所ある。ちょっと困るのは、JRAの競馬場やウインズ(エクセル)とJ−PLACEの相互払い戻し(返還)ができないこと。大井競馬場の“J−PLACE大井”で買って当たった馬券は、近場のウインズ横浜やウインズ渋谷に行っても払い戻せない。なお、東京都内ではofft後楽園、offt汐留において、J−PLACEの払戻・返還を行っている。

 で、なぜ“2回目”かというと、もともとofft(オフト)ひたちなかは大井競馬の場外施設。建物におなじみのTCKのマークがある。普段は南関東の日程に合わせて(だいたい月〜金曜)に馬券を売っているのだが、大井開催のある日曜・祝日でJRA開催と重なる日だけ『J−PLACEひたちなか』となり、夕方からはTCKトゥインクルレース。何だかややこしい。

 大井競馬場とオフトひたちなかでは今年度から始まって、今年は4月7日(日)、5月12日(日)、6月2日(日)、6月23日(日)、9月16日(祝=月)、9月29日(日)、10月14日(祝=月)、11月24日(日)の8回である。

 大井競馬場のパドックに次回のJ−PLACEは……と告知の横断幕が張ってある。馬券を買う側とすれば、毎週売ってほしいのだが、仕方ない。ひたちなかではどうなっているのか、この目で確かめてみよう。

 offtひたちなかは東水戸道路(常磐自動車道経由)ひたちなかインターより約5分。JR勝田駅からは結構離れている。この立地なら、東京からでも車で行くのがノーマルであるが、筆者、自動車を運転できない。幸いJR水戸駅から勝田駅経由で無料バスが運行されている。これに乗ればいい。

 午前10時40分。水戸駅の北口、8番バス乗り場。一緒の乗り込んだのは15名ほどだろうか。20分ほどで勝田駅前に到着。ここで20数名が加わって、車内は立つ人も出る混雑となった。

(たど)「いつも混むんですか?」


 隣の席に座っている初老の男性に話しかけてみた。

(常連)「いや、そんなことない。やっぱり中央競馬だからね。いつものメンバー以外もたくさんいる」

 東京から来たことを告げると、昔話をしてくれた。

(常連)「司会業をやっていて、都内の大箱キャバレーが仕事場だったんだ。芸能人の顔見知り、少なくないよ。もっとも、むか〜し、昭和のころ。ストリッパーに“一緒に地方に行かない?”なんて誘われたりして。いい時代だった」

 横顔は、確かに雰囲気を残している。具体的な話の内容からも、その道のプロだったのは間違いなさそうだ。日本フライ級チャンピオンだった元ボクサー、コメディアンの故たこ八郎さんは飲み友達だったらしい。

(常連)「彼が売れる前はよくツルんで……。死ぬ1週間前も飲んだんだ」

 たこ八郎さんは1985年(昭和60年)、酔って海水浴の末、心臓麻痺。44歳の若さで亡くなっている。少し年下だったとして、常連氏は70歳くらいか。かなり若く見える。が、体は傷んでいるとのこと。

(常連)「車は運転できるけど、腰が痛くて。病気もあって、長くは遊べない。これも散歩みたいなもの」

 1〜2時間覗いて帰るとか。芸能の世界にいた事情通が、今は馬券売り場をひやかす……。粋な御仁と話ができて、バスの中で楽しく過ごした。 


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