日刊競馬トップページ
好事記バックナンバー
   第18回 「千葉サラブレッドセール&府中の香港馬」

 5月に入って間もなく、入社2年目の後輩Kに声をかけられた。

 「14日の月曜日、船橋に行きませんか?

 5月14日といえば前橋ドームで全プロ……。第59回全日本プロ選手権自転車競技大会トラック競技。トップクラスのSS班を筆頭に、一流競輪選手が一堂に会する機会で、しかも当日は事情通の元選手から詳しいレクチャーを受けられそうな状況だった。どっちにしようか、正直迷っていたのだが、24年生が意欲的な若手の申し出を断れるわけがない。ちょうどいい機会だ。他に誰を連れて行こうか。

 しかし、Kがデビュー前の2歳馬を見たいなんて、ちょっと意外だった。どちらかといえば、調教や血統よりレース観戦(分析)に興味がありそうな男。私見だが、新馬戦の凝視度が低い気がする(弊社比)。古馬戦でじっくり馬券を買うタイプだと思っていた。

 「K君ですか? 当然初参加でしたが、前例がないくらい……プククククッ」

 “日刊競馬POG”コーナーでおなじみの放談某(名前は伏す)。社内屈指のPOG生活者である。何、笑っているんぢゃ。後輩をイジめて、そんなに楽しいんか!

 「いえいえ。社内POG、彼は個性的な馬選びでしたからね(オイシイ。またその調子でヨロシク)。そういえば、××さんも参加初年度はいかにも……というメンバーだったのに、2年目は5頭中4頭をアグネスタキオン産駒にしちゃって(本気出してオトナゲないなあ)、重賞勝ち。もっとプライドを見せてほしいですね(元通り、カモになってくれ)」

 注=カッコ内は放談某の本音(推測)。

 ここは競馬新聞社。放談某は総務部所属だが、トラックマンや編集部員以外にも、油断ならない輩がゴロゴロしている。となれば、昨年3月まで普通の学生だったKが、百戦錬磨のPOG熊にペロペロされても仕方ない。

 共同通信杯のレース後、放談某が見せた表情が忘れられない。当日、筆者は本社出勤で2階編集部にいたんぢゃが、3階勤務の某が2階に降りてきた。“人畜無害”のゴールドシップが勝って、ディープブリランテが2着に負けたことをうれしそうに語る時のヤラシイ目つき……。あ〜〜、ヤダヤダ。

 で、ディープブリランテは結局ダービーを勝っちゃうんだ(笑)。

 イケメン放談某(あくまで弊社比)、実際はそんなにヒドい輩だとは思わんが、誤解されちゃうよな、佐々木!

 「そうですね。ボクの注目馬はアルディラ2010。来年の京浜盃(3歳SU。2013年3月27日、大井競馬場)で馬券を買う予定ですから、取材してきてください」

 フィガロ×アルディラ、母父スターオブコジーン。生産は門別牧場。ハーミア(小林・荒山厩舎。父フィガロ、母父ジェイドロバリー)のいとこ(2代母が同じ=ボニータ)ってことは、血統構成がかなり似ている。ハーミアは関東オークス、戸塚記念、ロジータ記念、TCKディスタフで各2着。2着流しをよくやる佐々木が好きそうなタイプだ。筆者は関東オークスの前に中央で走って2着だったレースをよく覚えている(2010年5月29日)。東京の3歳500万、平場戦。12番人気、馬連54250円。その日、内勤だった船橋TM佐瀬幸司がテレビに向かって「今野!」って叫んだ。ワシにも教えてくれ(笑)。

 アルディラ2010、どんな馬かな?  船橋競馬場に行ってみよう。


日刊競馬トップページ    好事記バックナンバー

株式会社日刊競馬新聞社 東京都品川区大崎1-10-1