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   第14回 「外国馬あれこれ(後編)」

 一流とは言えないアメリカ牝馬のメアジードーツが勝って、日本馬はゴールドスペンサーの5着が最高。2番人気のモンテプリンスや3番人気のホウヨウボーイが完敗して衝撃を受けたのは、もう30年前か。

 今年で第31回。ドバイワールドカップを制した日本馬がいて、凱旋門賞の1、2着馬が来日。レベルが格段に上がり、世界の注目度も比較にならないほど高くなったジャパンカップ。創設当時のことを思えば、立派、立派。先人の苦労が報われた感はある。

 一方、新宿にある海城高校2年生だった筆者は、立派なわけはなくても今や白髪交じりの日刊競馬23年生である。早熟ぎみの競馬ファンではあったが、いつの間にか仕事になっちゃうんだから人生はおもしろい。良かったんだか、悪かったんだか、自分でもよく分からないけど、47歳ともなれば業務中心の生活で当然だ。カツオでシバかれるのが怖いからぢゃなくて、なかなか家に帰れない。会社と取材、飲み会と勝負事でワシは忙しいの(笑)。

 あの映像、見た? 追い出すと、後続がみるみる離れて5馬身差。凱旋門賞をレースレコードで制したウワサの3歳牝馬が来日している。わが日本勢も強力だが、やはり気になる。好事家ぢゃなくたって、いち早く実物を確かめたくなるよね〜。

 というわけで、23日(水)と24日(木)は東京競馬場へ行くことにした。来日が早かったアメリカのミッションアプルーヴドは17日(木)に白井の競馬学校から府中に移動して、20日(日)に芝コースで追い切ってある。残りの外国馬3頭は22日(火)が移動日で、府中での稽古はどうするのかなあ……と思っていたら、こんなFAXが届いた。



 そうか〜。調教一般公開日の木曜ではないのは残念だが、輸送の翌日に追うということは、少なくとも状態は悪くないはず。写真やVTRを見る限り、迫力満点という感じではないものの、どんな馬体でどんな走りを見せてくれるのか。



 23日(水)午前7時、東京競馬場。喧騒から離れて、眼前に広々した芝コース。天候さえ良ければ、朝の競馬場は心が落ち着く空間だ。カメラマンを中心にJRA職員も含めて30名程度、地下馬道入り口付近で各馬の入場を待った。



 「引き運動を厩舎付近で1時間」してきたというデインドリームが登場した。馬体は少し細く映るが、地下馬道を潜り抜けてダートコースに入ると、ほどなくスピードアップ。なるほど準備運動は十分か。ゴール前までしっかり追われて、見た感じ、間違いなく時計(調教タイム)になっている。動きは文句なしと思えた。

 早めに追って、微調整に専念するというわけだな。体重の変化のチェックは欠かせないが、うまく仕上がれば……。当日の馬体重とパドックが楽しみだ。

 追い切り後、国際厩舎前で取材に応じるシュタルケ騎手。タクシーを待たせているとかで「明日(共同記者会見)、じっくり答えるけど…」と急いでいる様子だったが、何だかんだで結構話してもらった(もちろん通訳つき、ドイツ語だもん)。「感触は良かった。いい動き」と言いながらも「日本馬は強い。デインドリームはアーク(凱旋門賞)の時と同じ状態でなくては勝てない」と油断はしていない。報道陣に「日本の最強馬は?」と逆質問したりで、最後まで気を引き締めていた。

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