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第4回「函館競馬開幕まで、あと10ヵ月」
 7月31日(土曜日)午後から8月3日(火曜日)午前まで、筆者は函館に滞在していた。



 羽田空港が出発便で混み合って離陸に時間がかかり、少し遅れて函館に着いた。地方空港は小さいのがうれしい。ほどなく到着ロピーを通り抜けて屋外に出てみると、東京の暑さとは比べられないが、意外に蒸し暑い。後で記録を調べると、31日の最高気温は東京が32℃、函館が28℃であった。

 16時30分、タクシーに乗り込んで行き先を告げると、「今からですか?」と女性ドライバー。確かに、この時間に競馬場に向かう客は珍しいだろう。「今日は空港と競馬場の往復ばかりで効率がいいんです。競馬、ずっとやっていればいいのに」。

 話をするのは、嫌いではない。

――はっきりしない天気ですね。

「月末は天候が不安定だったわ。知内町に墜落したセスナ機の捜索、難航したそうです」

――えっ、そんな事件があったんですか?

「やだ、知らないの?」

 木曜午後から土曜午前は、世間の出来事に疎くなりやすい専門紙編集記者であった。

 函館競馬場に着いた。



 新装だけあって、旧スタンドと比べると格段に華やかになった。場内を少し見て回った後、記者席にたどり着くと、最終12レースの発走直前。大本命のトウショウレリーフが外枠発走になって、場内が騒然としている。結果はハナ差の2着。単勝1.7倍の人気を裏切ってしまった。

 パトロールビデオが映し出されたモニターを眺めてレースを振り返っていると、佐藤達夫トラックマン(TM)から声がかかった。

 「おい、飲みに行くぞ」

 筆者の宿泊先は函館支社だが、戻る余裕はないという。

「いいか、今日は関係者と一緒だが、彼らを取材して掲載は禁止だ。分かったな」

 面倒を見てくれる先輩の言うことは絶対である。重い荷物を持ったまま、某所に移動。さらに、もう一軒。

 とはいえ楽しい夜だった。佐藤TMの飲み姿を載せておこう。いいですね、先輩?
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