『審議ランプ』
2014/09/17 更新
 このコラムを書き始めて1年とちょっとになりますが、先週初めて読者の方からメールをいただきました。

 正直なところ「身内以外、誰も読んでくれてないんじゃ?」なんて不安もないわけじゃなかったので…f(^o^;

 励みになります!! ありがとうございました<(_ _)>

 さて、そのメールでは「新潟記念では審議ランプを点けて、きちんと説明してほしかった」というご意見をいただきました。今回はこの件について、自分なりに整理しながら書こうと思います。

 新潟記念はご存知の通り、直線で前にスペースのなかったマーティンボロ(ローウィラー騎手)がどんどん内へと斜行して、アドマイヤタイシ・ダコール・メイショウナルト・ニューダイナスティ・アロマカフェの進路を妨害(不利の程度には差がありましたが)しつつも、最後まで力強い脚色をキープしたまま1位入線。

 以前なら、審議ランプが点灯して、おそらく“降着”と裁決されるケースだったと思われます。

 が、今回の場合、審議ランプは点灯することなく、「最後の直線コースで進路が狭くなる事象がありました」というお知らせのアナウンスがあったのみで、とくに説明もないまま確定しました。

 2013年1月から降着・失格のルールが変更されると同時に、審議ランプの運用(5位までに入線した馬の着順に変更の可能性がある場合、とされています)も変わっています。

 まずは降着について。新ルールでは、「入線した馬について『その走行妨害がなければ被害馬が加害馬に先着していた』と裁決委員が判断した場合、加害馬は被害馬の後ろに降着」(←原文のままだと堅苦しいデスね)となりました。

 JRAのホームページには降着と判断されるパターンの例として、「走行妨害の影響で被害馬が大きく後れをとった。その後、被害馬は勢いよく追い上げたが、加害馬に僅かに届かなかった」というものが挙げられています。

 被害馬の中で最先着したアロマカフェは、加害馬マーティンボロに対して「勢いよく追い上げた」ってほどじゃないし、「僅かに届かなかった」ってわけでもない5着。

 ですから、今回の新潟記念のマーティンボロが降着にはあたらないという点には納得できますよね。

 では、失格についてはどうだったでしょうか?

 新ルールでは、「極めて悪質で他の騎手や馬に対する危険な行為によって、競走に重大な支障を生じさせたと裁決委員が判断した場合、加害馬は失格」とされていますが…。

 今回のローウィラー騎手。内へ斜行して複数の馬の妨害をしていてもなお、最後まで右ステッキを叩き続けていました。

 これって、いわゆる“極めて悪質”とみなされる行為なんじゃないの?

 実際ローウィラー騎手は、9月13日から10月5日までの開催8日間という非常に重い騎乗停止処分を受けているほどです。

 レース直後に失格ではないとは言い切れない、つまり着順が入れ替わる可能性は秘めていたケースだと思うのです。

 だらだらと長くなりましたが、今年の新潟記念で審議ランプを点灯させなかったこと自体が、残念な裁決ミスだったと個人的には思っています。

 馬券を買っているファンをないがしろにすることだけはないように気をつけていただきたいものです。

 では先週の結果に懲りず、今週も推奨馬コーナーです。

 ☆クラウンリバティー(日曜1R予定)…デビュー戦で本命を打った馬ですが、レース当日のパドックを見ると体つきは立派すぎる感じ。若干追い不足でもありましたし、レースぶりをみると距離も長すぎたよう。相変わらず稽古の動きや馬っぷりの良さは目を引いていて、ダート変わりと距離短縮で再注目します。