『美浦坂路の変化』
2014/05/07 更新
 ひと月ちょっと前くらいだったでしょうか。

 「坂路って、時計かかってますか? 時計は遅いのに、ラストはヘロヘロになってしまって…」

 厩舎回りをしていると、何度となくこんな逆取材を受けることがありました。

 以前の美浦坂路といえば、ちょっと調教駆けする馬なら50秒(4F)を切って、ラスト1Fは11秒台なんてこともざら。

 ところが、先週(4月30日)の一番時計で53秒8−40秒0−14秒2と極遅。

 先週は雨の影響も大きく受けたようなので参考外ともいえる数値でしたが、ちなみに晴れていた先々週(4月23日)でも52秒6−39秒1−13秒5。

 確実に1秒以上は時計のかかる馬場になり、騎乗者に聞いてみても以前より脚が深く深く埋まるようなイメージだとか。

 JRAの目指す“強い関東馬づくり”へ向けて、“より負荷のかかる坂路”へと変化を遂げつつあります。

 厩舎サイドとしては、ウォーミングアップに坂路2本登っていたところを1本に減らしたり、極端な例では坂路主体だった追い切りをウッドコースに切り替えたり、とまだまだ試行錯誤の段階のようですが。

 ただ、時計のかかる馬場状態というのは、速い時計を素直に信用できるという利点もあります。

 先々週は坂路でラスト1F12秒台をマークしていた馬の好走が目立ちました。

 全体時計も大事ですが、今のこういう坂路で最後までバテずにしっかり伸びてきた馬には要注目です。