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馬 題字
1997年4月27日
第115回天皇賞・春
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馬柱 ◎ライバルに差を
 つけられた4歳時◎

 3歳時、菊花賞・有馬記念を連勝、4歳初戦の阪神大賞典でナリタブライアンとマッチレースを演じたころには、そんな声は聞かれなかった。

 しかし、4歳春の天皇賞でサクラローレル、ナリタブライアンに引き離され、秋にオールカマー・有馬記念でサクラローレルに完敗すると、それまでのGI勝ち(菊花賞、有馬記念、宝塚記念)は「相手に恵まれた」「展開に恵まれた」のではないか、と言われるようになっていった。

◎最後のレースで見せた
 驚異の末脚◎

 平成9年春の天皇賞は、サクラローレル、マーベラスサンデーとの3強対決とも言われたが、人気の中心は、前年の有馬記念以来のぶっつけでもサクラローレル。

 しかし、ここでマヤノトップガンは勝利する。

 当時は、その勝利のせいで馬券が外れたため、私の中では悪役となってしまったマヤノトップガン。しかし「わだかまり」も解けた7年後のつい先日、偶然グリーンチャンネルでこのレースを見たら、すごいのなんの。

 直線外からサクラローレル、マーベラスサンデーを抜き去った末脚は、上がり34秒2という数字が残っているが、実際はそれ以上のものだ。

 4コーナー、マヤノトップガンの前には、もう脚の残っていない状態で広がった3〜4頭の壁。それを迂回して外に持ち出しているから、サクラ、マーベラスとの差は大きく広がり、まさに、はるか彼方から伸びてきている。

 これだけ差があったら、ふつうはあきらめるだろうに。そうすれば馬券が当たっていたのになあ。ああ、また「わだかまり」が…。

馬 ◎引退、種牡馬へ◎
 こんな微々たる馬券の恨みなど気にしない、まっとうな心を持った人々に、7年後ではなくレース直後にその価値を認められたマヤノトップガンは、引退後(この春の天皇賞を最後に引退)、ブライアンズタイムの後継人気種牡馬となった。

 自身と同じようにオールマイティーの産駒を送り出しているが、代表的なところをあげてみると、バンブーユベントス、チャクラ、プリサイスマシーン。やはり長い距離がいいのだろうか。

 サクラローレル産駒サクラセンチュリーは間に合わないかもしれないが、今、勢いナンバーワンのマーベラスサンデー産駒シルクフェイマスと、春の天皇賞での対戦が見られるかもしれない。

 そしてもし、そのときマヤノトップガン産駒の馬券を買っていなかったら(トップガンそのものではなく子供なのだから大丈夫だとは思うが)、念のため、4コーナーでお願いしておこうかな。

 「あんな脚だけは、使わないで下さい」
〔田母神 豊〕

☆1995年度代表馬☆
マヤノトップガン 1992.3.24生 牡・栗毛
ブライアンズタイム
1985 黒鹿毛
Roberto Hail to Reason
Bramalea
Kelley's Day Graustark
Golden Trail
アルプミープリーズ
1981 栗毛
Blushing Groom Red God
Runaway Bride
Swiss Vaguely Noble
Gala Host
 

馬主………田所 祐
生産牧場…新冠・川上悦夫
調教師……栗東・坂口正大

通算成績 21戦8勝[8.4.5.4]
主な勝ち鞍 菊花賞(1995年)
有馬記念(1995年)
宝塚記念(1996年)
天皇賞・春(1997年)


1997年4月27日
第115回天皇賞・春(GI) 京都 芝3200m・良
[2]マヤノトップガン牡658田原成貴3.14.4
[4]サクラローレル牡758横山典弘1.1/4
[7]14マーベラスサンデー牡658武 豊1/2




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